- 冒頭:なぜPERとPBRで億り人になれるのか?
- 1. PERとは?5分で完全理解 {#per-basic}
- 2. PBRとは?資産価値で企業を評価 {#pbr-basic}
- 3. 業界別PER・PBR目安一覧表 {#industry-standard}
- 4. 割安株を見つける3ステップ {#find-value}
- 5. PERとPBRの組み合わせ戦略 {#combination}
- 6. よくある失敗と対策 {#common-mistakes}
- 7. 実践!スクリーニング方法 {#screening}
- 8. プロが使う応用テクニック {#advanced}
- 9. 2025年注目の割安株 {#picks-2025}
- 10. まとめと次のアクション {#summary}
- 📈 今すぐ割安株投資を始める {#start-now}
- ⚠️ 投資の注意事項
冒頭:なぜPERとPBRで億り人になれるのか?
「この株は割安か?割高か?」
投資で成功するための最重要スキルは、適正価格を見極める力です。
世界一の投資家ウォーレン・バフェットは言いました。
「価格は支払うもの、価値は得るもの」
PERとPBRは、その「価値」を数値化する最強ツールです。
この記事を読めば:
- 📊 5分で割安株を見つけられる
- 💰 買い時・売り時が分かる
- 🎯 プロと同じ目線で銘柄選択できる
- ⚠️ 割高株を掴まされない
1. PERとは?5分で完全理解 {#per-basic}
PER(株価収益率)の基本
PER = 株価 ÷ 1株当たり利益(EPS)
【例】株価2,000円、EPS 100円の場合
PER = 2,000円 ÷ 100円 = 20倍
意味:この株を買うと、投資額を回収するのに20年かかる
PERの判断基準
PER | 評価 | 投資判断 |
---|---|---|
10倍以下 | 🎯 割安 | 積極的に買い検討 |
10-15倍 | 😊 適正 | 好業績なら買い |
15-20倍 | 😐 やや割高 | 成長性次第 |
20-30倍 | ⚠️ 割高 | 高成長企業のみ |
30倍以上 | 🚫 超割高 | 基本的に避ける |
なぜPERが重要なのか?
【投資回収期間のイメージ】
PER 10倍の株:10年で元本回収 → お得!
PER 30倍の株:30年で元本回収 → 高すぎ?
ただし、成長企業は将来の利益拡大を
織り込んでPERが高くなる傾向
PERの計算例(実在企業)
企業名 | 株価 | EPS | PER | 評価 |
---|---|---|---|---|
トヨタ自動車 | 2,800円 | 280円 | 10倍 | 割安 |
ソニーグループ | 3,200円 | 160円 | 20倍 | 適正〜やや割高 |
任天堂 | 7,500円 | 300円 | 25倍 | 割高(ブランド力) |
2. PBRとは?資産価値で企業を評価 {#pbr-basic}
PBR(株価純資産倍率)の基本
PBR = 株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS)
【例】株価1,500円、BPS 1,000円の場合
PBR = 1,500円 ÷ 1,000円 = 1.5倍
意味:純資産の1.5倍の値段で取引されている
PBRの判断基準
PBR | 評価 | 意味 |
---|---|---|
0.5倍以下 | 🔥 超割安 | 解散価値を下回る |
0.5-1.0倍 | 🎯 割安 | 資産価値以下 |
1.0-1.5倍 | 😊 適正 | 標準的な評価 |
1.5-3.0倍 | 😐 割高 | 成長期待込み |
3.0倍以上 | ⚠️ 超割高 | ブランド価値評価 |
PBR 1倍割れの意味
【PBR 1倍 = 解散価値】
会社を解散して資産を売却すれば
理論上は株価以上のお金が戻ってくる
PBR 0.7倍の株を1,000円で買う
→ 実質1,430円の価値を1,000円で購入!
業種別PBRの特徴
【高PBR業種】
IT・サービス業:PBR 3-5倍
→ 無形資産(ブランド・技術)が多い
【低PBR業種】
銀行・不動産:PBR 0.5-1倍
→ 有形資産中心で評価しやすい
3. 業界別PER・PBR目安一覧表 {#industry-standard}
2025年1月現在の業界平均
業界 | PER平均 | PBR平均 | 特徴 |
---|---|---|---|
銀行 | 8-12倍 | 0.4-0.7倍 | 安定・低成長 |
商社 | 7-10倍 | 0.8-1.2倍 | 市況影響大 |
食品 | 15-20倍 | 1.5-2.0倍 | 安定成長 |
医薬品 | 20-30倍 | 2.0-3.0倍 | 高成長期待 |
IT・通信 | 25-35倍 | 3.0-5.0倍 | 高成長 |
不動産 | 10-15倍 | 0.8-1.2倍 | 資産重視 |
小売 | 15-25倍 | 1.5-2.5倍 | 内需依存 |
自動車 | 8-12倍 | 0.7-1.0倍 | 景気敏感 |
セクター別の見方
【割安判定の目安】
成長セクター(IT・医薬品)
→ PER 20倍以下、PBR 2倍以下なら割安
成熟セクター(銀行・電力)
→ PER 10倍以下、PBR 1倍以下なら割安
景気敏感セクター(自動車・鉄鋼)
→ 景気サイクルも考慮して判断
4. 割安株を見つける3ステップ {#find-value}
STEP1:スクリーニング条件設定
【基本スクリーニング条件】
□ PER:15倍以下
□ PBR:1.5倍以下
□ 自己資本比率:40%以上
□ ROE:8%以上
□ 配当利回り:2%以上
この条件で約500銘柄に絞り込み
STEP2:業界内比較
同業他社と比較して割安度を確認:
企業 | PER | PBR | 判定 |
---|---|---|---|
A銀行 | 8倍 | 0.5倍 | ◎割安 |
B銀行 | 10倍 | 0.7倍 | ○普通 |
C銀行 | 12倍 | 0.9倍 | △割高 |
STEP3:成長性チェック
【成長性の確認項目】
✅ 売上高成長率:過去3年平均5%以上
✅ 営業利益率:改善傾向
✅ 新規事業への投資あり
✅ 海外展開の可能性
→ 成長性があれば多少PERが高くてもOK
実例:割安株の発見
【ケーススタディ】
X社:PER 8倍、PBR 0.7倍
同業平均:PER 15倍、PBR 1.5倍
分析結果:
・一時的な減益で株価下落
・来期は増益予想
・財務健全(自己資本比率60%)
判定:買い推奨 🎯
5. PERとPBRの組み合わせ戦略 {#combination}
4つの組み合わせパターン
📊 PER×PBRマトリックス投資戦略
低PER
(15倍以下)
高PER
(15倍超)
低PBR
(1.5倍以下)
超割安株
バリュー投資の王道
資産株
隠れた価値あり
高PBR
(1.5倍超)
利益成長株
収益力に注目
グロース株
期待先行で割高
💎
超割安株
- 市場から過小評価
- 下値リスク限定的
- 中長期で大きなリターン期待
投資戦略
3〜5銘柄に分散投資し、1〜2年の中期保有。配当を受け取りながら株価上昇を待つ。
🏢
資産株
- 豊富な資産を保有
- M&Aターゲットの可能性
- 資産の有効活用に期待
投資戦略
経営改革や株主還元強化のニュースに注目。少額から始めて様子を見る。
📈
利益成長株
- 高い収益性
- 効率的な経営
- IT企業に多い
投資戦略
四半期決算ごとに成長性を確認。競争優位性が続く限り保有継続。
⚠️
グロース株
- 将来性への期待大
- ボラティリティ高い
- 下落リスク大
投資戦略
基本的に避ける。投資する場合は少額に留め、損切りラインを必ず設定。
🎯 マトリックスの使い方
1
気になる銘柄のPERとPBRを確認
2
マトリックスで該当する象限を特定
3
象限に応じた投資戦略を実行
4
定期的に見直して調整
①超割安株(低PER×低PBR)
特徴:
- 市場から過小評価
- 下値リスク限定的
- バリュー投資の王道
投資戦略:
1. 減益要因が一時的か確認
2. 財務健全性をチェック
3. 分散投資で3-5銘柄購入
4. 1-2年の中期保有
②資産株(高PER×低PBR)
特徴:
- 収益性は低いが資産豊富
- 不動産、現金を多く保有
投資戦略:
- M&Aターゲットの可能性
- 資産の有効活用に注目
- 株主還元強化に期待
③利益成長株(低PER×高PBR)
特徴:
- 高収益だが資産は少ない
- IT企業に多い
投資戦略:
- 成長の持続性を確認
- 競争優位性をチェック
- 四半期決算ごとに見直し
④グロース株(高PER×高PBR)
特徴:
- 期待先行で割高
- ボラティリティ大
投資戦略:
- 基本的に避ける
- 投資するなら少額
- 損切りラインを設定
6. よくある失敗と対策 {#common-mistakes}
失敗例1:PERだけで判断
【罠】低PERトラップ
A社:PER 5倍 → 一見超割安!
しかし...
・来期は赤字予想
・構造的な衰退産業
・特別利益で一時的に利益増
対策:将来の業績予想も必ず確認
失敗例2:業界特性を無視
【間違い】
IT企業のPER 30倍 → 高い!売り!
【正解】
成長率40%のIT企業ならPER 30倍でも割安
PEGレシオ = PER ÷ 成長率 = 0.75 < 1 → 割安
失敗例3:PBR 1倍割れ銘柄の落とし穴
注意点 | 内容 |
---|---|
減損リスク | 資産価値が急減する可能性 |
継続疑義 | 倒産リスクで割安 |
流動性リスク | 売買が少ない |
失敗を避けるチェックリスト
□ 過去3年の業績推移を確認
□ 同業他社と比較
□ 決算短信で将来予想確認
□ 有利子負債の水準チェック
□ 営業キャッシュフローは黒字か
7. 実践!スクリーニング方法 {#screening}
証券会社のスクリーニングツール活用
【無料で使えるスクリーニングツール】
1. SBI証券
スクリーニング設定例:
━━━━━━━━━━━━━━━━
市場:東証プライム
PER:5倍以上15倍以下
PBR:0.5倍以上1.5倍以下
時価総額:1000億円以上
配当利回り:2%以上
━━━━━━━━━━━━━━━━
→ 優良割安株20-30銘柄に絞り込み
2. 楽天証券「スーパースクリーナー」
詳細条件設定:
・業績:増収増益
・財務:自己資本比率40%以上
・バリュエーション:PER×PBR < 22.5
・テクニカル:25日移動平均線上
3. マネックス証券「銘柄スカウター」
10年間の業績推移とPER・PBRの推移を グラフで確認可能
スクリーニング実例
【2025年1月実行結果】
条件:PER 10倍以下、PBR 1倍以下、配当利回り3%以上
抽出銘柄例:
・三菱UFJ:PER 9倍、PBR 0.7倍、配当4%
・商船三井:PER 7倍、PBR 0.9倍、配当5%
・INPEX:PER 8倍、PBR 0.6倍、配当4.5%
8. プロが使う応用テクニック {#advanced}
PEGレシオ:成長性を加味
PEGレシオ = PER ÷ 予想成長率
【判定基準】
PEG < 1.0:割安
PEG = 1.0:適正
PEG > 1.5:割高
例:PER 30倍でも成長率40%ならPEG 0.75で割安
修正PBR:含み資産を考慮
修正PBR = 株価 ÷ 実質純資産
実質純資産 = 簿価純資産 + 含み益
不動産含み益がある企業は
修正PBRで再評価すると割安な場合も
EV/EBITDA:企業価値で評価
EV/EBITDA = 企業価値 ÷ EBITDA
M&Aでよく使われる指標
6倍以下なら割安の目安
セクターローテーション戦略
【景気サイクル別の狙い目】
景気回復期:金融・不動産(低PBR)
好況期:ハイテク・消費財(成長株)
後退期:生活必需品・公益(安定株)
不況期:割安株全般を仕込む
9. 2025年注目の割安株 {#picks-2025}
大型割安株TOP5
銘柄 | PER | PBR | 配当 | ポイント |
---|---|---|---|---|
三菱商事 | 9倍 | 1.1倍 | 3.8% | バフェット銘柄 |
三井住友FG | 10倍 | 0.6倍 | 4.2% | 金利上昇恩恵 |
日本製鉄 | 7倍 | 0.5倍 | 5.0% | インフラ需要 |
INPEX | 8倍 | 0.6倍 | 4.5% | 資源高メリット |
KDDI | 12倍 | 1.4倍 | 3.5% | 安定配当 |
中小型お宝株
【時価総額1000億円以下の注目株】
・A社(東証プライム)
PER 6倍、PBR 0.4倍
ニッチトップ企業
・B社(東証スタンダード)
PER 8倍、PBR 0.6倍
M&A候補として注目
テーマ別割安株
テーマ | 注目銘柄の特徴 |
---|---|
脱炭素 | 再生エネ関連でPER 15倍以下 |
DX推進 | IT企業でPBR 2倍以下 |
インバウンド | 観光関連でPER 12倍以下 |
高配当 | 配当利回り4%以上でPBR 1倍以下 |
10. まとめと次のアクション {#summary}
本日のまとめ
【PER・PBR投資の極意】
✅ PER 15倍以下×PBR 1.5倍以下が基本
✅ 業界平均と比較して判断
✅ 成長性も必ずチェック
✅ 複数指標を組み合わせる
✅ 四半期ごとに見直し
投資力向上ロードマップ
WEEK 1:証券口座開設&スクリーニング
↓
WEEK 2:割安株10銘柄をウォッチリスト登録
↓
WEEK 3:3銘柄に少額投資
↓
MONTH 2:ポートフォリオを5-10銘柄に
↓
MONTH 3:月次レビューで入れ替え
↓
目標:年率15%のリターン達成!
📈 今すぐ割安株投資を始める {#start-now}
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最終更新日:2025年1月
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